マレーシアVISAなし入国① 申請手順〜My Travel Pass取得まで

こんにちわ🙋‍♀️🇲🇾

私はVISAなしで2021年5月にマレーシア入国しましたが、

最近その方法について質問をいただく機会が増えたので、忘れないうちにここに詳細をまとめておきます。

※記載情報は私が経験した2021年1月〜5月時点の情報です。その都度状況が変わっている可能性があるので、あくまで参考程度に留めていただき、必ず大使館や公的機関の最新情報をご自身で確認してください。

投稿は2回に分けます。今日はまずコチラ↓

私が置かれていた状況

まず申請時点（2021年1月〜3月）の私の状況について。

・東京に住む日本人（社会人）

・マレーシアに住む中華系マレーシア人と2年間の遠距離交際中。1年間会えていない。

・互いに結婚の意思があり、マレーシアで結婚＆移住したいと思っている。

・就労VISAや学生VISAは持っていない（取得予定もない）。

私がコロナ前に最後に彼に会ったのは2020年1月（当時はオーストラリアと日本の遠距離）

2020年4月に次に会う予定を立てていましたが、コロナで飛行機がキャンセルになり、そこから国境が閉ざされました。

コロナ禍になって、2020年春頃からは専門性のある特定のVISA所有者以外はマレーシア入国が認められていません。

年が明ければ状況が良くなることを願い、1年はじっと待機していましたが、

2021年になったらむしろ日本もマレーシアも状況が悪化してしまいました。

このまま待っていても何も動かないと思ったので、必死に情報を探しました。

マレーシア入国方法の選択肢

入国方法は大きく3つありました。

1) 現地採用で就労VISAを発行してもらう

コロナ禍でも一部職種の就労VISA発行はされていました。

私の場合、日本企業に勤めており、マレーシア駐在の可能性はなく就労VISAは望めなかったので、マレーシア現地採用で就労VISAを発行してもらえる仕事への転職も選択肢として考えました。

実際、オンラインで転職活動も始め、エージェントに仕事を数社紹介してもらうところまでは動きましたが、これまでの経験を捨てて、0から現地採用での転職に踏み切るにはなかなかの勇気がいりました。

後述の通り、他の方法で入国できたので途中でやめましたが、そうでなければ現地採用を選んでいたかもしれません。

2) 留学して留学生VISAを発行してもらう

これも本気で考えました。

語学はどちらにしろ勉強しなければならなかったし、今からそれはそれで有意義だと思いましたが、30代半ばなので年齢的制限も出てくるタイミングで断念しました。

3) VISAなしで入国許可証（My Travel Pass）を発行してもらう

最初は「VISAなしで入国ができる」という発想がそもそもなかったのですが、

探っていくと何人かの方がこの方法で入国されている情報を得たので、連絡をとらせていただき方法を教えていただきました。

（教えてくださった方、本当にありがとうございました！）

ただしこの方法は、帰国を前提としておらず、入国後、結婚手続きを経て、配偶者VISAにて長期滞在をするつもりでの方法ですので、あらかじめご了承ください。

取得する渡航許可証にも「SINGLE JOURNEY」（一回のみの渡航）と明記があります。

私の場合はこの 3)を選び、次の手順を踏んでいきました。

マレーシアVISAなし入国〈申請の手順 〉

私が出国までに踏んだ手順は以下です。

(1)「My Travel Pass」で渡航許可証を申請・取得する。

(2) 飛行機を予約する。

(3) 隔離ホテルを予約＆支払いをする。

(4) コロナ感染防止対策アプリ「My Sejahtera」をダウンロード＆事前登録する。

(5) マレーシアでの結婚登録に必要な書類を日本で取得しておく。

(6) 海外転出届け / 住民税一括支払い など日本を出発する準備をする。

(7) 英語の陰性証明書を取得する。

※2021年4月までは、上記に加えて、渡航通知書（Travel Notice）の取得及び、到着後強制隔離に要する宿泊費用支払いに関する約定書（LoU；Letter of Undertaking and Indemnity）の提出が求められていましたが、2021年5月1日以降は不要となりました。

それでは、まず(1)の手順について記載していきます。

(1)「My Travel Pass」で渡航許可証を申請・取得する。

最初の一歩ですがこれが最難関。これさえクリアすればなんとかなります。

👆前提👆

この申請の「申請者」は、渡航する日本人ではなく、マレーシア人の方になります。

「結婚するために私の婚約者をマレーシアに入国させる許可を下さい」という旨の申請です。

そのため、パートナーの方と一緒にチェックしていくことをオススメします。

 ①「My Travel Pass」https://mtp.imi.gov.my にアクセスする。

 

 

 

にアクセスする。

 ②「FOREIGNER」をクリックする。

 ③ 申請に関する注意事項に承諾した上で最下部の「AGREE AND PROCEED」をクリックする。

簡単にいうと以下のようなことが書かれています。（必ずご自分で内容をご確認下さい）

「この申請は旅行目的などでは許可されません」

「必要書類がない場合は拒否されます」

「すべての旅行者は、入国時の入国審査中に必要な手続き、規則、規制の対象となり、従わない申請者は入国を拒否されます」

「検疫費用は旅行者が負担する必要があります」

など。 

 ④ フォームに必要情報を記入する。

以下のように記入しました。

 ⑤ Supporting Documentを添付する。

APPLICANTの下に書類を添付する箇所があるので、ここに必要書類をアップロードしていきます。

私が提出した書類は以下です。（状況やタイミングで変わっているかもしれません）

a)マレーシア人の身分証明書ICコピー（表裏両方）

b)日本人のパスポートコピー（顔写真ページ）

c)日本人の独身証明書 原本コピー＆その英語訳（本籍地の市役所で発行。英語訳は自分で作成）

d)2人が写っている写真1枚（交際証明の為）

e)英語の申請レター（主語はマレーシア人の彼）

このレターが一番重要だったように思います。

特に規定のフォーマットはありませんが、PCで作成し、通常のオフィシャルレターのように差出人（申請者のマレーシア人）の名前や連絡先などの身元情報を明記した上で、自分たちの置かれている状況と、婚約者を入国させたい理由（どういう関係性の間柄で、何年会えていなくて精神的苦痛があり一刻も早く入国して結婚移住をする必要がある的なもの）、マレーシア政府が提示する規定を遵守すること、などを丁寧にわかりやすく伝えました。

入国許可を出す側も、こちらの状況を理解できないと判断ができないですから。

申請する度に内容をブラッシュアップして、レターの完成度を上げていきました。

d)以前マレーシアに入国した際パスポートに押された入国スタンプページ

これは結果的に必要なかったかもしれませんが、危険人物ではないことを伝えたかったので念の為つけていました。

※添付する際、パスポートを含めて5つしかアップロード箇所がないので、2つの書類を1つのデータに統合するなど工夫する必要があります。

※各ファイル、250KB以下でないとアップロードできないので、大きい場合はサイズ調整をする必要があります。

⑥ ページ最下部の2文章を承諾した上でチェックを入れて「SUBMIT」をクリック。

最下部に書かれている注意文言はざっと以下です。同意した上で提出してください。

記入が不完全な箇所があると提出が完了しないので、よく記載内容をチェックしてください。

　ー 私はここで提供した情報が真実で正しいことを宣言します。この申請の決定はマレーシア移民局によって決定されることを理解しています。 虚偽、誤解、または不完全な記述があると、申請が却下される可能性があります。

　ー 私はマレーシア移民局の承認を得た後、Covid-19のスクリーニングと検疫の費用を支払うことに同意します。

⑦申請完了！

以上で申請は完了です。

登録したメールアドレス宛てに申請完了＆Application No.(申請番号)が通知されます。

早ければ数日、遅いと何週間も待たされますが、REJECTEDかAPPROVEDかのどちらかの結果が届きます。

メール通知を待たずとも、WEBサイト内で自分でパスポート番号 or 申請番号を入力することで結果を検索することもできます。

※メールはきてなけいけど検索したらREJECTEDになっていたというケースも見受けられました。

移民局も申請処理に追われているはずなので、多少の時間差は発生していたのだと思います。

⑧REJECTED （拒否）の通知

私の場合は、1回目、2回目はREJECTED（拒否）でしたが、3回目の申請でAPPROVED（承認）をもらうことができました。

それぞれの申請につき、結果がくるまでに2週間前後、

APPROVEDを取得するまでに全部で2ヶ月半程度かかりました。

人によって、または時期によっては数日でもらえる場合もあるようでしたし、

2週間以上待っても結果がこない、という人も見受けられました。

実際のREJECTEDメールはコチラ

REJECTEDされた理由もメールに記載されてくるので、この理由を参考に次の申請に向けて動きました。

（ただ、最終的には何かしら理由をつけて拒否されているような印象も受けました…） 

一番多かったREJECTED理由は以下。

「NON-ESSENTIAL」 or 「NON - ESSENTIAL BUSINESS MATTER」

その渡航、必須じゃないよね〜という門前払い。

確かに、今行かなくても死なないでしょ、と言われたらその通りですが、

これを言われてももはや仕方ないので、本当に行きたいのであればここで心折れてはいけません。

「ESSENTIALでEMERGENCYですよ〜！」ということをより強化して、レターに追記してください。

「INCOMPLETE SUPPOTING DOCUMENTS」

この場合は提出書類が足りない、もしくは不備があるかもしれないので、ご自分が提出した書類をもう一度よく確認してみてください。

「REJECTED COUNTRY」

マレーシアが危険とみなしている国からの渡航はこの記載になるケースが多いです。

私が最初に申請した2021年1月時点も日本は2回目の緊急事態宣言下だったため、拒否理由として書かれていました。

この場合は、日本の状況が良くなるのを少し待ってみるか、お構いなしに引き続き申請し続けるか、どちらかです。私は行動を止めたくなかったので申請を続けました。

「WRONG CATEGORY」

これは私は2回とも書かれていましたが、無視しました。

⑧APPROVED の通知＆渡航許可証取得

APPROVEDの通知がメールで届くと「My Travel Pass - PERMISSION TO ENTER MALAYSIA FOR FOREIGNER」と書かれた”渡航許可証”が添付されて来ます。

この許可証は記載された発行日から90日間のみ有効です。

90日以内にマレーシアへ入国する必要があるので、早速、渡航準備に取り掛かってください！

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私の場合、My Travel PassはREJECTEDされても、一度で諦めず、申請内容（レターと書類）をブラッシュアップしながら申請し続けることに突破口があったように思います。（移民局はいい迷惑ですね…スミマセン） 

とはいえ、10回以上REJECTEDされている海外国籍の方をSNS上でお見かけしたことがあるので、みんな絶対承認が下りるわけではもちろんないようです。

ただこのコロナ禍であっても、各自どうしてもマレーシア入国されたい事情がおありでしょうから、その状況をしっかり伝えて、裏付ける書類を準備すること。これに尽きると思います。

次回は「My Travel Passが取得できたら次は何をすればいいのか？」を書いていきます。